コレクション: 和紙焼/小黒陶三
和紙焼とは、陶芸家小黒 陶三氏が10年の歳月を掛けて考案した焼成の技法です。 生地は土で、装飾の部分に和紙が使われています。 和紙を通常の陶磁器焼成温度である1200度程度で焼成しても和紙の形状、質感を失わないように和紙を不燃性の材質に加工し、和紙の特徴である繊維間の隙間に微粒子の粘土を浸透させて繊維に粘土の粒子を吸着させ一体化させることにより不燃性の和紙になり、焼成可能な和紙の質感を 生かしたまま陶磁器の実用強度を持たせています。 この技術が紙を貼り付けて火に入れると燃えてしまうはずですが、焼失しないように焼き上げています。 また、使用している和紙は、越前和紙(福井県)の人間国宝である九代目・岩野市兵衛(いわのいちべえ)さんのもので、和紙だけでも価値があります。 斬新で美しい色合いの絞り柄が和室、洋室にも世界観をもたらしてくれます。和紙の温かさがそのまま伝わるので、心落ち着くリラックスしたいお部屋に飾るのがおすすめです。 ほかにはない工芸品ですので、贈り物として選ばれると、箱を開けた瞬間の美しさに出会えた感動や新しい世界に触れた笑顔に包まれます。